引っ越しや車の譲渡により発生する、車庫証明など車両関係の手続き。
そんな車両関係の手続きに利用したいのが、オンライン申請のワンストップサービス(OSS申請)です。
OSS申請という名前は聞いたことがあるけれど、実際にどんな手続きができるのか詳しく知りたいという人もいるでしょう。
車庫証明のワンストップサービス(OSS申請)は「車両関係の手続きができるオンラインサービス」という認識の人も多いと思いますが、実は利用には条件があるようです。
この記事では「車庫証明がワンストップサービス(OSS申請)で使えるのか？」についてわかりやすく解説していきます。
車庫証明だけをワンストップサービス(OSS申請)で手続きすることはできない
車両関係の手続きの中でも車庫証明だけが必要で、車庫証明だけをワンストップサービス(OSS申請)で手続きしたいという人も多いはずです。
しかし残念ながら2024年6月現在、車庫証明”のみ”をワンストップサービス(OSS申請)で手続きすることはできません。
車庫証明をワンストップサービス(OSS申請)で行うのであれば、「車庫証明＋自動車登録」の手続きをセットで行う必要があります。
車庫証明のみ単体で手続きしたい場合にはオンラインでの手続き方法はありませんので、必ず管轄の警察署に出向く必要があるでしょう。
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車庫証明を含む車両手続きにワンストップサービス(OSS申請)を使う条件は厳しい
車両関係の手続きをセットでオンライン申請できるワンストップサービス(OSS申請)。
しかしワンストップサービス(OSS申請)は「自動車登録＋車庫証明」のセットなら必ず手続きが行えるというわけではありません。
たとえば自動車の所有者と実際の使用者が異なる場合には「自動車登録＋車庫証明」の手続きだとしてもワンストップサービス(OSS申請)の対象外となってしまいます。
つまりローンで自動車を購入している人などの場合には、ワンストップサービス(OSS申請)が利用できない可能性も高くなるでしょう。
またワンストップサービス(OSS申請)には、車検証の他にもパソコン・マイナンバーカードなどが必要になるほか、マイナンバーカードの読み取りをするためのカードリーダーやマイナポータルを準備する必要もあります。
さらに必要書類の中の「保管場所の手続きに必要な書面」は、書面をスキャナで読み取ったものをオンライン上で提出する必要があるようです。
このようにワンストップサービス(OSS申請)を活用したい場合には、事前に準備しておく物もかなり多くなります。
そのため申請したい手続きや所有者情報・必要書類・必要な物などの条件が完全一致しない場合には、ワンストップサービス(OSS申請)は使えないので、管轄の警察署や陸運支局などに出向く必要があるでしょう。
車庫証明のみ手続きするならワンストップサービス(OSS申請)ではなく管轄の警察署へ
このようにワンストップサービス(OSS申請)を利用するのであれば、マイナンバーカードや読み取りのための機械の準備など条件がかなり厳しくなります。
また車庫証明”のみ””手続きをするのであれば、ワンストップサービス(OSS申請)は活用できません。
よってワンストップサービス(OSS申請)の条件が合わないという人は、管轄の警察署にて車庫証明の手続きをする必要があるでしょう。
車庫証明を行う警察署で行う場合には、以下のような流れで手続きを行ってくことになります。
- 必要書類の準備
- 書類を管轄の警察署に提出
- 料金の支払い
- 交付された車庫証明の受け取り
車庫証明の手続きは申請した当日に交付されることはありませんので、申請日とは別に交付を受け取りに再び警察署に出向く必要があります。
また車庫証明を行うためには、以下のような書類を揃える必要があるでしょう。
こちらは一例になりますが、東京都の北区で車庫証明申請を行う場合の必要書類です。
◆自動車の場合(車庫証明)
・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・権原書面
・所在図及び配置図
◆軽自動車の場合(車庫届出)
- 自動車保管場所届出書
- 保管場所標章交付申請書
- 権原書面
- 所在図及び配置図
管轄の警察署によって必要書類や書類のフォーマットなどが変わる可能性もあるので、申請日より前に書類をしっかり準備していきましょう。
車庫証明は、自動車の場合「自動車保管場所証明申請書」が必要になり、軽自動車の場合「自動車保管場所届出書」が必要になります。
車庫証明でワンストップサービス(OSS申請)を使わない場合には平日手続きをする必要がある
管轄の警察署にて車庫証明手続きを行う際には「申請日」も「交付日」も、かならず警察署の受付時間である平日の日中に手続きに行く必要があります。
警察署では土日祝日は車庫証明の手続きを受け付けていません。
また平日でも12:00-13:00など、お昼時は受付していないという警察署もあります。
平日の昼間はお仕事や学業で車庫証明の手続きをしに警察署に行けないという人は、行政書士などの専門家に申請代行を依頼するのもおすすめです。
管轄の警察署に対応した行政書士を見つけて依頼するのもよいでしょう。
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車庫証明にワンストップサービス(OSS申請)は使える？まとめ
今回は、車庫証明にワンストップサービス(OSS申請)が使えるのかについて、わかりやすく解説してきました。
ワンストップサービス(OSS申請)を車庫証明手続きのみに利用することはできません。
また車庫証明と車両登録をセットで申請する場合でも、必要するものなどの条件を満たせなければワンストップサービス(OSS申請)は利用できないので、管轄の警察署で手続きをする必要があるでしょう。
時間の都合で警察署に出向くことができないという場合には、管轄の警察署に対応した行政書士に申請を代行してもらうのもおすすめです。